二次転移点
二次転移点というのは、プラスチックの種々な性質の温度による変化をグラフ化して、これを二回、微分したときに、ガラス転移点などでその値が不連続になるので、このようにいいます。変化率が変化するということです。ちなみに分子全体が動くことをマクロブラウン運動ということがあります。その場合は、マクロブラウン運動の開始温度が融点となります。一般に、非晶性高分子の場合は、ガラス転移点が明瞭に観測されます。これが軟化点や脆化温度にほぼ一致するそうです。その物理的意義はわかりやすいといえるとのこと。結晶性高分子は、非晶部が結晶の影響を受けるので、この転移点は、結晶化度が高くなるとガラス転移点も高くなるというように一定とならないそうです。そういうことから力学的性質と大きな関係があるので、とても重要な性質となるそうです。