PET樹脂を食べる微生物と包装③

17 9月 by admin

PET樹脂を食べる微生物と包装③

この研究チームのメンバーである慶應義塾大学ポリマー化学の教授は、チームは大阪の堺市にあるPETボトルリサイクル施設周辺の土壌や排水をサンプルを採集したということです。バクテリアの名前は、この土地の名前から付けられました。

現在では多くの使用済みのプラスチックは本当の意味ではリサイクルはされていません。使用者側は基本的に石化由来の化学製品から作った新原料の方が好ましいと考えているからです。PET分解バクテリアが持つ酵素を量産化して、これを廃棄物タンクに放り込むことで、石油由来同様の扱いやすい化学製品が得られるということです。

好ましいプラスチック新原料が得られる時代の到来も夢ではありません。大学発の新技術というのは、とても大胆な発想があります。企業内発想が短期的なのに比べ、長期的に持続可能な社会を見ているといえます。